インフルエンザが一日で治る薬 [日記]
先日、風邪とインフルエンザについて私の勘違いを記事にしましたが、
きょう、日経新聞電子版に次のようなニュースが掲載されていました。
『塩野義、インフル1日で治療、18年にも新薬実用化』
塩野義とは、シオノギ製薬のことです。
ポポンS錠、セデスなどの薬を作っている製薬会社、
あるいは音楽番組 MUSIC FAIR の提供を行っている企業
としてご存じの方も多いでしょう。
ニュースは、インフルエンザをたったの1日で治す画期的な薬を塩野義が
開発したことを伝えるものでした。
インフルエンザの薬としては、タミフルやリレンザなどの薬がすでにあり、
実際に医師から処方されたことがある、と言う方も多いでしょう。
では、塩野義が開発した新薬は、タミフルなどとどこが違うのでしょうか。
インフルエンザに感染すると細胞内でウィルスが増殖しだします。
これが原因でからだに様々な症状が引き起こされます。
タミフルは、細胞内で増殖したウィルスがほかの細胞へ感染を広げることを
防ぐ働きをします。
しかし、すでに感染してしまっている細胞内では増殖が続くため、
からだの免疫機能によってウィルスが退治されるまで
タミフルを飲み続ける(だいたい5日くらい)必要があると言われています。
これに対して塩野義の新薬は、感染した細胞内でウィルスが増殖できないようにします。
ほかの細胞内へ感染することもなく、細胞内でどんどんウィルスが死滅していくため、
1日という短い時間でインフルエンザを治療することができるのです。
この新薬は、まだ臨床試験段階ですが、このように画期的な効果があるため、
厚生省は「先駆け審査指定制度」によって優先的に審査する薬に指定しました。
本当にはやく実用化されるといいですね。
2015-10-30 21:19
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